1. ホーム
  2. 創造教育
  3. 社会学科 社会福祉学科 2018年度マーサゼミ フィリピンフィールドワーク報告

創造教育

社会福祉学科 2018年度マーサゼミ フィリピンフィールドワーク報告

マーサゼミでは2019年2月11日から17日までフィリピンでフィールドワークを行った。関西学院大学人間福祉学部武田丈先生のゼミとの合同企画で、今年はマーサゼミ5名、丈ゼミ4名、そして引率はゼミ担当教員2名の合計11名が参加した。 Batis Center for Women という現地のNPOが受け入れ先であった。

Batis Center は経済的・社会的・法的・精神的問題を抱えるフィリピン女性移住労働者、人身売買被害者、日本人男性との間に子どもを持つフィリピン女性に対する様々な支援活動を行っている。フィールドワークを通して当事者の現状と団体の支援方法について学ぶことができた。また、日本に移住労働者として、あるいは結婚移民だったフィリピン人とその子どもたちが帰国後に抱える問題について学び、彼女たちのニーズを知り、その支援のあり方を学んだ。さらに社会福祉とNGOの役割について学ぶことができた。
2月11日(月)
関西空港からマニラに飛び、Batis Center のスタッフに迎えられ、ホテルにチェックイン後、センタースタッフが用意したWelcome Dinner で美味しい手料理をいただいた。
2月12日(火)
martha8

貧困層のための幼稚園にて

martha9

貧困層のための幼稚園にて

聖心の家幼稚園を訪問した。スタッフからフィリピンの貧困家庭の実態と、その支援の取り組みについて、また、教育の重要性について学ぶことができた。幼稚園の子どもたちと遊ぶ機会もあり楽しめた。
martha7

Batis Center で講義後のティータイム

午後はBatis Center についてオリエンテーションを行い、センターの活動内容について説明を聞いた後、当事者のライフストーリーを聴くことができた。当事者からはフィリピン人エンターテイナーとしての経験と帰国後の家族の問題、Japanese Filipino Children(JFC)である彼女の子どもの国籍取得や父親との再会までの話を涙ながら語ってくれた。フィリピンの貧困と出稼ぎ労働の実態、そして、彼女たちが乗り越えてきた困難について学ぶことができた。
2月13日(水)
martha4

JICA フィリピン事務所にて

martha5

マニラのスラムツアー後。Smokey Tours のガイドの方2名と。

スラム地域のツアーに参加した。劣悪な環境で生活している貧困層の実態を知ることが出来た。スラムという劣悪な生活環境を歩き、強烈な体験となったが、一方、住民のたくましさを実感した。午後はJICA事務所を訪問し、JICAによる開発支援について学んだ。
2月14日(木)
martha6

マニラの街を歩いて。

Fort Santiago Intramuros を視察した。フィリピンの歴史、とりわけ国民的英雄のJose Rizal の歴史資料館と、実際監獄された場所を見学した。フィリピンの植民地の歴史と、フィリピン人が尊敬する英雄の偉大さを痛感した。その他街を歩き、賑やかな市場などを視察することもできた。
2月15日(金)
martha2

Uniquease という社会的企業で講演の様子。(貧困層の青年を雇用しているレストラン事業)

martha

Uniquease という社会的企業で講演の様子。(貧困層の青年を雇用しているレストラン事業)

3つの社会的企業を訪問した。Theo&Philo はすべてフィリピン産の材料を使ったチョコレートを製造し従業員の一部は貧困層を雇っている。Messy Bessy は虐待、貧困問題を抱える若者を雇用しエンパワメントを目指す、ホームケア製品製造販売を行っている。Uniquease とい貧困層の青年を雇用する飲食店で、事務局長による講義のあと、美味しい夕食をいただいた。貧困の連鎖を断ち切る方法について多くの示唆を頂いた。
2月16日(土)
martha10

Kanlungan (ストリートチルドレンなどのための養護施設)

martha11

Kanlungan (ストリートチルドレンなどのための養護施設)

Kanlunganというストリートチルドレンのための養護施設を訪問した。
martha1
午後はBatis Center で全体の振り返りをし、夜にはフェアウェルパーティーで楽しいひと時を過ごした.深夜便で帰国し、早朝に関西空港に無事に着いた。
以上、私たちは貧困問題を目の当たりにし、問題の深刻さを実感しながら、様々な団体で貧困層を支援する活動に多くの刺激を受けた。また、特にソーシャルワーカーの働きについて日本と比較することができ、よい機会となった。さらに、日本にルーツをもつ子どもたちとその母親たちの様々な課題について理解することができた。これから4年ゼミでこの学びを深めていく計画をたて、大変充実した経験となった。